Quantcast
Channel: hiroyo's diary
Viewing all articles
Browse latest Browse all 232

見えないもの、聞こえないもの

$
0
0

今日はなぜかいつもと口調を変えての投稿です。

photo:02




少し前の話になるが、詩人でヴィジョンアーキテクトの谷口江里也さんの展覧会に伺ったときのこと。

そこは、ご本人曰く、1:本や建築の写真などの展示、2:創った動機などの説明 3:リーディングイメージとしての詩的な言葉、4:自筆の落書き、を組み合わせて空間的な本を読むような感じのちょっと不思議な展覧会だった。

様々なアイデアを具現化するときに、谷口さんはまず最初に詩的な言葉を書くそうだ。これがまた想像力を掻き立てられる素敵な言葉で、個人的にとても興味深かった。

谷口さんには何度かコンサートにいらしていただいているが、私が求める音楽の方向性を独特のセンスで受け止め、応援してくださる。
この日も"あなたの夢は何ですか?"と尋ねられ、そこから暫くシューベルトについてお話しした。

展覧会最終日だったせいか、"気に入ったものがあったらどうぞ"と言われたが、恐れ多くて辞退してしまった。でも、"あなたはこういうの好きだと思う"と言って、ドンピシャな写真集をプレゼントしてくださったのがこちら。

谷口さんの詩とスペイン人の写真家 Manuel Armengolの 写真集 "水の言葉" と"風の記憶"。

photo:01



写真家の方がスランプに陥ったとき、谷口さんは こう言ったそうだ。

"目に見えないものを撮りなさい"

ページを開いたとたん、五感が騒ぎ、音が聞こえ、風が吹き、スーッとその空間に自分が誘われたような感覚になった。

私にも、"聞こえないものを奏でなさい"というメッセージをいただいたように感じられた。


先日から思い描いている "ある楽しくて素敵なこと"の実現に向けて、谷口さんの言葉やここ数ヶ月のいくつかの出来事が、結びついていくような気がして、ワクワクしている。











Viewing all articles
Browse latest Browse all 232

Trending Articles