残暑お見舞い申し上げます。
ほんの少し暑さが和らいだような気がしますが、皆さんお元気でしょうか?
オリンピックシーズン真っ盛り、選手達の研ぎ澄まされた集中力と渾身のプレーに涙し、勇気を貰う日々です。
さて、次の演奏会が近づいてきました。
8月23日(火)19時開演、沼尻竜典マエストロ×オーケストラ・アンサンブル金沢さんとの熊本地震 被災地支援チャリティーコンサート@石川県立音楽堂です。
沼尻マエストロとは初共演、オーケストラ・アンサンブル金沢さんとは5年ぶりの3度目の共演、石川県立音楽堂は2年振りになります。
曲はシューマンのピアノ協奏曲。こちらも5年ぶりです。
この曲は、特別な思い出が詰まっているので、演奏するたびに当時のことがありありと蘇ってきます。(確か過去にもブログで書いたような…)
ライグラフ先生から最も厳しいお叱りと情熱的なレッスンを受けたのがこの曲。
当時は、先生が仰ったことを消化しようと私なりに懸命にやっていたつもりですが、今頃になって、先生が言わんとしていたことがようやく身に沁みてわかるようになってきました。
あのレッスンから13年もの年月がかかってしまいました…
たった1回のレッスンでしたが、先生が仰っていたことにようやく近づけてホッとしています。
今日、勇気を振り絞って13年前のコンクールのライヴCDを聴いてみましたが、案の定、冷や汗ダラダラ…恥ずかしい演奏をしていました>_< (ドレスデンのゼンパーオーパーの音響と放送局の録音技術は素晴らしかった!)
今回は当時や5年前とはかなり違うアプローチになっています。
この曲に限らないのですが、最近、ライグラフ先生から長年指摘されていた技術的な問題点を一つ克服できるようになり、それがきっかけとなり表現する楽しみが一段とアップしました。
先日から、偶然にもライグラフ先生のことや、メソッドについてお話する機会が何度かあり、いつも以上に先生が遺して下さったお言葉や演奏について振り返っていたので、自分の中での納得度合いや克服できた喜びはかなり大きいです^ ^
今回のシューマンはもちろん、マエストロとオーケストラのマーラーのアダージェット、ベートーヴェンの交響曲3番"英雄"もとても楽しみに、本番に臨みます。
このコンサートでは、集まりました義献金および入場料の一部が、熊本の音楽や演劇などのアートを通した心の復興に資する事業に役立てられます。
メディアでは最近、熊本地震のその後の様子について殆ど報道されていませんが、未だに避難所生活を強いられる方々が大勢いらっしゃり、復興には長い長い道のりが待っています。少しでも復興支援のお役に立てられるよう、心を込めて演奏します。
一人でも多くの方々のご来場をお待ちしております!!