タイトル通り、初めての体験をしました。
まさかの手術&入院です…>_<…
掛川でのピアノ選定後、次の演奏会まではレッスンと打ち合わせ、トレーニング以外は用事を入れず、思う存分練習しようと意気込んでおりました。
今月24日と29日に弾くベートーヴェンのピアノ協奏曲4番、来月初旬の武生国際音楽祭で演奏するモーツァルトのピアノ4重奏曲、ヤナーチェクのヴァイオリンソナタと、チェロとのおとぎ話、ベルクのクラリネットとの4つの小品等、オール新曲なので体に染み込むまで様々な練習をしたかったのです。
自分を追い込める状況が嬉しく、修行僧の気分で練習し始めて3,4日たったころ、激しい腹痛になり胃薬も腸薬も効かないのでおかしいと思っていたら…、急性虫垂炎になってしまいました。
先生には薬で散らしてくださいとお願いしたのですが、石や水などが溜まっていた為、気持ち&荷物の準備もなく緊急手術になりました。
その後はレッスン等の予定を全てキャンセルしたり、提出原稿を書いたり、リハビリで院内をグルグル歩いたり…、
体が思うように動かないので一日が意外と早く終わりますが、ゆっくり楽譜を読みイメトレし、夜は思う存分様々な音源を聴く時間を持てています。
今日で手術から5日経ち、2人の若くて美しい担当医さんと親しみやすい主治医の先生、優しい看護師さんのお陰で順調に回復しており、本日外出許可が出ました!
まだお腹に管が入っていますし、体力が戻るまで無理はできませんが、練習を少しづつ再開できるのでホッとしています。
期間限定ブレスレットを付けての音出し
今回の初体験で一番印象に残っているのは、全身麻酔から覚める時の感覚がとても不思議で、例えるならH-Durの柔らかくて優しげで浮いたような世界を体験できたこと。
後で思い起こせば、ベートーヴェンのコンチェルト4番で、冒頭ピアノソロの後、オケが突然H-Durで現れる箇所のあの感覚に似ています。(ほんの一瞬でしたけどね…)
その後も体の感覚はなぜかシャープの調性で、普段からフラットの調性を好む自分にとっては、今までになくシャープづいています(笑)
大学も演奏会もキャンセルせず絶妙なタイミングで入院でき、
日頃健康であることの有り難みをつくづく感じ、
沢山の方々にお見舞いのメッセージもいただき、
本当に感謝しています。