先日の台風18号は故郷にも大きな被害をもたらしました。
土砂崩れや三方五湖のひとつ三方湖の氾濫、集落の孤立…
被害に見舞われた方には心よりお見舞い申し上げます。
多くの方がボランティアで復旧作業に携わっていらっしゃるようで、頭が下がります。
過去に実家が洪水で水に浸かったときにも沢山の方に助けていただき、心も救われたことを思い出しました。
台風通過後の高く澄み切った秋空を眺めながら、自然環境、人間環境について改めて考えさせられる今日この頃です。
今月末に控えたコンサートの行われる
福井県おおい町の若州一滴文庫も、桜の巨木が根元から倒れたそうです…
ここは、作家の水上勉先生が私財を投じてふるさとに設けた総合文学館で、同氏に関係する資料や蔵書2万冊の展示、日本庭園風の敷地に本館や竹人形劇場など多くの建物があります。会場となる"くるま椅子劇場"は、若州人形座による竹人形文楽が定期的に上演されていて、竹林を眺められるとても素敵な劇場です。
プログラムは、水上勉先生の「冥府の月」や、先生の好きだった曲「荒城の月」から、月や闇にちなんだ作品を選びました。
水上文学は高校生の時に姉に勧められ初めて読んだ「雁の寺」や「越前竹人形」が今でも心に残っていますが、今回、一滴文庫を見学したり、沢山のエッセイや大勢の子供達に読まれている「ブンナよ、木からおりてこい」を読んで、水上勉先生の滲み出るような愛情が心にじんわり染み入り、これまで勝手に抱いていた"暗い"というイメージとは逆に"光の強さ"を感じさせられています。
当日はどんな演奏になるのか、自分も楽しみです。ご来場の皆様との交流を心待ちにしています。(チケットは完売しました。)
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